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今後の講座のことと、学びにおいては最も避けるべき教条主義について

 
こんにちは、笹木です。
 
7月は定跡外れの西へ向かう台風も来ましたが、それを除けばまた暑い日が続いていますね~。。。
 
皆さま、体調の方はいかがでしょうか。こう暑いと日々続く熱により蓄積されてきた疲労や水分の蒸発によるバテ、冷房による冷えなどもあって疲れがかなり蓄積されてくると思いますから、たまにはクーラーの効いた部屋で何も予定を入れずに、ゆっくりと休んでくださいね。
 
・・・と、まるで自分自身に言ってあげたいような言葉そのものを自分で言ってしまいましたが・・・ (^^; ) 
 
こちらの近況は、この時期にしては忙しさが全然途切れず、むしろただひたすら必死に仕事をしておりました。
 
その理由としては鑑定プラス講座も開催している時期だからなのですが、昨年まででしたらもうちょっとゆったりしていたのですが全然そうなっておらず、もうすでに油断できない日々となっておりました。
 
ただし実はその方がこちらとしてはありがたく、年末年始や2月4日の立春前に鑑定ご依頼が局地的に集中してしまうよりはむしろ良かったので、中には吉方位効果に深く感謝して頂いている方はゴールデンウィーク辺りにご依頼いただいたり、夏休みとか秋にご依頼いただいたり、2年分とか3年分まとめてご依頼いただく方もいらっしゃいましたので、ぜひそのような形でご依頼いただけるとこちらも本当にありがたい、という状況でした。
 
最近は、前の鑑定では地方から来て頂いたお客様がいる場所へこちらが吉方位旅行で行った際には、今度はこちらからの出張鑑定ということでその現地で鑑定をしたあとに、観光旅行的に現地を案内して頂いたり、
 
あとは地方から東京にお越しいただいた際に、こちらもちょうど吉方位旅行に出発する時だったのでその一瞬のすれ違いのタイミングを捉えて、空港のカフェで鑑定をしてからこちらは吉方位旅行に出発する、などというようなこともやっておりました。。。
 
そのように振り返ってみますと、毎年状況的としてはその時期その時期で比べてみてもどんどん忙しくなってきているのですが、このままだと今年の年末年始はどうなってしまうのか・・・何とも言えない不安が募ります。
 
しかし自分の当初の1年間の区分けとしては、半分は鑑定メインの時期、もう半分は講座メインの時期としていたのですが、ちょっと今年は早まって重なって来ているような・・・、それがこれからも増していけば、いずれにっちもさっちも行かなくなる。
 
ので十干十二支氣学で吉方位を観られる鑑定師が出てきてほしい状況だったのですが、まさに今年それがギリギリ間に合うかどうか、の瀬戸際となってきました。。。
 
ということで現在の講座の状況としては、2018年4月から始まった全5回の基礎編、これは『「十干十二支」「氣学」』でいうところの「氣学」の内容に当たっていますがこれを終え、2018年7月末の時点では「十干十二支」つまり四柱推命を扱う初級編の第3回目が終わったところでした。
 
そして9月2日からは中級編、ここまで学んできた知識をもとに実際の鑑定を想定したことと、現在の十干十二支氣学の最も奥義的なことを学んでいく講座が開講します。
 
知識の内容としては、三合法や方合といった気学の吉方位採りの最奥義に関することや、四柱推命で言えば恋愛・結婚運いわばプライベート運を動かす干支は何か?を先天的な方面から学んで、それを吉方位採りに活かすことによって大きな開運効果を引き出す、といった十干十二支氣学の内容を学んでいきます。
 
ただし人の幸せとはプライベート運だけで出来ているのではなく、全体運を良くする干支は何なのか?魂が求めている運命の調律法は何なのか?ということとセットで学んでいきます。その二つがあってこそ、人生全体の幸せも整いなおかつプライベート的な喜びも整うというものですので。
 
昔からの四柱推命や、因縁という観方では、その両者の方向性が合致している人はもともと持って生まれたプライベート運が良い人と観て、そうでない人は昔で言うところの色情因縁で苦しむ可能性のある人、という観方もできます。
 
つまり前にダメンズウォーカーというマンガもありましたが、なぜか好きになる人があまり幸せになれる人ではない、とかそもそもそういったご縁が薄い、などということもなぜかという理由が星廻りの分析によって見えたり、ではどうしていけば良いのか?ということもほかの方の開運事例と共に学んでいきます。
 
そのようにここまで自分でも講座をやって皆様に十干十二支氣学のことをお伝えしてくると同時に、逆に自分の中に入ってきたことや教えられたこともありました。
 
まさにインプットを増やしたければアウトプットをすると良い、という言葉通りです。
 
そこで最近思ったこととしては、まずここまで構築されてきたこの複数の講座のネーミングを、より内容に即したものに変えようということでした。
 
ですので今後の講座に関するお知らせとしては、
 
十干十二支氣学 「基礎編」 「初級編」 「中級編」 はそれぞれ、
 
「基礎編」・・・九星気学編
「初級編」・・・十干十二支編
「中級編」・・・実践鑑定編
 
に名前を変えます。8月以降、徐々にホームページにも反映させていきます。
 
理由としては、たとえば「基礎編=九星気学編」はもはや最初に考えていたような基礎的な内容という段階ではなく九星気学の最奥義的な内容となり、また世の中には知られていない易経との本当の方位的な関係についても、がっぷり四つに取り組んだものとなっているからです。
 
いずれ本当の基礎的な内容については、十干十二支氣学の講座の中級編を受講し修了された新たな鑑定師とともに、新たなメニューを作ってやって行きたいとも考えていました。
 
同様に「初級編=十干十二支編」も、四柱推命をどのように吉方位採りに活かすか?という観点から四柱推命を分かりやすく理解していくために、大胆に五行エネルギーバランスを誰でも判別しやすいようにするために数値化に取り組んだもの、だからです。その内容をより分かりやすくするために十干十二支編、という風に名前を変えたいと思いました。しばらくは並行してやっていきますが、いずれは新しいネーミングのみに切り替えていきます。
 
そして「中級編=実践鑑定編」では2つの講座両方を受けて修了され、その知識がある方のみに出していく内容として、鑑定にこれらを応用していくにはどうしていけば良いか?を実践演習やこれまでの検証事例と共に説明していき、中級編を修了した方は十干十二支氣学の鑑定師として認定し、鑑定していけるようにしていこうというものになっています。
 
冒頭に私の近況でも述べましたが、元からある程度は私自身の運勢を見据えた上でこうなることは分かっていたのですが、いよいよ自分だけではもう十干十二支氣学による鑑定が物理的に難しくなることが目の前に見えてきましたので、そうなる前に私以外にもこの気学で鑑定出来る人を育成していくというプロジェクトは大詰めを迎えつつあり、それが開始されるのがこの9月2日(日)からの中級編=実勢鑑定編 の講座から始まるということでした。
 
もし将来しばらくは鑑定しないかも、という人でも自分自身の吉方位採りの幅が面白いように大きく広がりますので、いずれにしてもこれは受けてみると非常に面白い内容となっています。
 
そのように講座に関しても振り返ってみますと、私自身の計画は本の出版前後の数年前から思い描いていたように着々と進んできていました。
 
それはなぜかと考えた時に、これもいつも言っていることだったのですが物事を確実に進めていくためにはまずは戦略的思考が大事、ということを常に私は一番大切に考えており、それを実行することに最も注意を払ってきたからかも、という風に自分では思っていました。
 
もちろん自分自身で、今後やってくる運勢の風向きがある程度分かるからそれに合わせた行動も採りやすく、これに吉方位採りも合わせてさらに向かい風は避けながら上手に風が吹く時を待ち、満を持して追い風に乗ってやってこれたからでもあったのですが。
 
またあの有名な論語でも、「君子は本(もと)を務む、本立ちて道生ず」という言葉があります。
 
これは君子と言われるような立派な人・素晴らしい人は、根本的なもの・本質的なものを大切にして、それに目を向けて人生を歩んでいれば自ずと進むべき道、正しい道がわかってくる。という意味です。
 
有名な例え話もあり、
 
むかし、1人の老人が歩いているとレンガを積んでいる3人の若者に出会います。
そこで老人は尋ねました。
「何をしておられるのですか?」
 
その三人は次のように答えました。
Aさん「私はレンガを積んでいます。」
Bさん「教会をつくっているのです。」
Cさん「近くに住む人達の憩いの場となる教会をつくっているのです。」
 
3人の答えは、
 
Aさんの言葉は、レンガを積むという行動を、
Bさんの言葉は、その先にある教会という目標を、
Cさんの言葉は、そして人々の憩いの場という最終的な目的を、
 
それぞれ、言い表しています。
 
本(もと)とは、行動や目標の先にある目的のことです。
 
枝葉末節ではなく幹や根。
手段・手法ではなく理念・方針。
起きた問題や出来事ではなく、根本原因。
応急処置ではなく恒久的な問題解決。
 
ということになります。これは我々の人生でも運命を良くしていくための方法としても、そして四柱推命や九星気学などの奥深い占術を学んでいく際にも必要な考え方だと思っています。すなわち、本を整えれば末もまた自ずから整う、ということです。
 
もちろん目の前のことももちろん大事ではありますが、すべては本(もと)があってこその末であり、土台があってこそ、その上に物を置くことが出来ます。もしも基盤が整っていなかったら何かを積み上げても砂上の楼閣のように一瞬で崩れ去ってしまう、ということになります。
 
先ほどインプットを増やしたければアウトプットを増やすと良いということを述べましたが、上記のようなことが知識だけではなく、私も十干十二支氣学の講座を「基礎編」「初級編」で伝えてくるにしたがって、理屈だけではなく真の意味での体感として分かってくることがありました。
 
たとえば私も教える立場のものとして、私の講座を聞いて受けて頂いた方を見ていても、講座で知識は増やせてもそれを実践レベルの鑑定に活かせる人、活かせない人、などの違いがあることに気づきます。
 
その違いはどこから来るのか?を考えた時に、結局はその物事の学びを真に体得できるか否かは本(もと)、樹木で言えば幹の部分を押さえているか。または逆に目の前の葉っぱばかりに目を取られているか?という違いになり、このよくない方を一言でいうと「教条主義(きょうじょうしゅぎ)」にとらわれてしまっているかどうか、ということになります。
 
ではその教条主義(きょうじょうしゅぎ)とは何か?と言いますと、
 
※ 教条主義(きょうじょうしゅぎ)・・・状況や現実を無視して、ある特定の原理・原則に固執する応用のきかない考え方や態度。ドグマティズム。
 
です。ただしこれは長所と短所は裏返し、ということでもあるので目の前のことに一生懸命だったり、やることが緻密で正確だったり、ということにも通じるので難しいところでもあります・・・。
 
しかし駕籠(かご)に乗る人担ぐ人、そのまた草鞋(わらじ)を作る人、という言葉もまたあって、要は自分はどの分野が向いているのか?というところにマッチさえすればよいのですが、新しいことを学んで体得していくためには避けて通れないのが大局的な視点を持つこと、なぜならそれは自分自身の殻を破ることだから、ということだったのです。
 
先ほどの本(もと)を幹(みき)とたとえれば、教条主義(きょうじょうしゅぎ)は枝葉(えだは)、または葉っぱということにもたとえられます。
 
それが全く新しい物事を習得する時には特に、最もよくないものとなるので私はいつも講座の一番最初の時にこれを言っているのですが、たとえば占術で何かの出来事を分析してそれがものすごく当たって驚いたとしても、その目の前のことにとらわれてはなりません、ということは常々言っていました。
 
最初から枝葉のこと、細かい事象・事例に目を奪われていても、本質は見えてこなかったりたどり着けないのです。少なくとも色々な人さまを鑑定できるレベルにまでは。
 
もちろん細かなことで驚くような事象は確かに面白いし目を奪われます。しかしそればかりを見ていくと本質がつかめず、自分で鑑定できるようにはならないのです。
 
まず最初の内こそ基礎が大事で、テニスにたとえて言えば、素振りでフォームを固めることです。
 
最初から球を打つことや試合ばかりをやっていると、その場しのぎで球をネットの向こうに返すことばかりに夢中になったりして、多少体勢が崩れても打てればいいや、ということにもなります。その結果正しいフォームはおろそかになり、手打ちのよくない打ち方が身に付いてしまうことになります。
 
そうするとどうなるか、というと結局は上達の進度がある程度のところで止まってしまいます。これはもしかしてゴルフとか野球とか、他のスポーツなどでも言えることかもしれません。
 
それは全体のバランスから見ると、一番もったいない、将来の可能性の芽を摘んでしまうとてもよくないことなのです。。。
 
これはもしかして昔のお坊さんの修業でも言われてきたことでもあったり、職人の世界でも同様のことかもしれません。最初は庭掃除から入ったり、先輩の職人のモノづくりのために準備をしたり後片付けをしたり、料理人の世界であれば皿洗いから入ったり、それを3年間もやって、いったいこんなことをやって何になるんだ、早くオレは技術を覚えたいんだ、ということにもしかしたら通じるかもしれない、と前に思ったこともありました。
 
今の自分の専門の分野は占い鑑定、またはその占術を勉強をしたい人に知識を教えるということですが、人様に全く知らない知識を一から教えることの難しさ、そして皆さまそれぞれ違う元から持っている知識や受け取り方の違いをどう乗り越えてこちらが伝えたいことを深く受け取って頂くか、ということに関しては本当に皆さまお一人お一人様ごとに違う素質を目の当たりにし、難しさも感じてきておりました。
 
その中でこちらも学ぶことがあり、こうすれば良いというような今のやり方としてまず大事だと思ったことは、やはり基礎をじっくりと焦らずに時間をかけて学んでいく事、だと思っています。四柱推命で言うならば、十干と十二支、そこからの十二支の特殊法則の組み合わさり方、通変とは何かについてで、九星気学で言えば一白~九紫までの9つある星の象意や遁甲の法則、吉神・凶神を細かに覚えていくということです。
 
それが充分にできたところで、今度は応用に移って行きます。知識を深く体に落とし込んでいくには今度は実践に次ぐ実践しかありません。この時は少しくらい無理をするくらいがちょうど良い時期となります。
 
なぜなら、自分の中から学んできた知識を出すことで、その過程で自分の無意識のレベルにそれが落とし込まれて行くからです。いくら学んだとはいってもまだ知識の段階ではどこが足りないか、または足りているかはその時点では分かりませんので、やはり実践演習や鑑定などを通して出していく事によってまた新たな疑問が生まれ、それをむさぼるように学んで採り入れていく事でまた知識が深まっていくからです。
 
ここでたとえば実例として、このようなことがありました。
 
三合法でのご質問で、私の現在の考え方としては三合は自分の命式にとって良い干支が廻座している方位に行ってその干支を方位で採り入れることでもともと自分の命式中にある星と良い形で組み合わされば吉方位効果が出て来ますが、そこにさらに補助的に定位として良い働きをする方位も組み合わさるとその吉方位効果は増す、ということでした。
 
たとえば干支の五行バランスで金気が欲しい方がいたとすれば、この2018年の7月の西には辛酉 二黒土星が廻座していますので金気を大きく採れますが、それが西というもともと金気の定位置であればさらに金気が1.数倍増しで増加することになります。
 
が、昔の九星気学のように、最初から定位だけを見て自分の本命星だけで見た吉方位が廻っている時に「巳・酉・丑=東南・西・東北」の定位置に行く事で採ろうとしても、肝心の九星の奥の干支の気が自分にとって良くなければ、三合法としての効果は出ません。
 
ただし今度は西北に良い干支が廻っているとすれば、その前提で西北の60度のエリアに行くのであれば西北とはすなわち十二支の定位で言えば戌と亥の方位になりますので、戌の方位(西北西)と亥の方位(北北西)のどちらに行くのが良いかと言えば、それは命式中の星との関係によって、戌の方位が良いですね、とか亥の方位が良いですね、という違いはあります。そうするとまたその良い定位で「後押し」することによって吉方位効果を増すこともできます。
 
それをテキストやホームページだけで目の前の情報だけで見ていくと、どの「前提条件」の上でどのことが書いてあるのか、が分からなくなるので表面だけ見ていると「三合法を採る時は廻座した星で採るのですか?」それとも「定位で採るのですか?」ということにもなりかねないのです。
 
実際はメインとサブが組み合わさって全体像が出来ていますので、目の前の知識だけ見ていると一見違ったことを言っているように思うのですが、本当の意味で全体像を見なければ分からなくなってしまうことが、こうした複雑な知識の集まりである占術の学びにおいては往々にして多いのです。
 
またもう一つの事例としては、
 
3年前の鑑定書には月盤の効果を得るには1泊~2泊と記載されていますが、購入した本には1泊では日盤の効果、2泊で月盤と記載されています。どちらが正しいのでしょうか。
 
という質問をいただいたこともあります。
 
これも一見すると矛盾しているようにとらえられるかもしれません。しかし私の見地から言わせて頂くと、これは間違っておらず、なんら矛盾もしていないのです。これが分かる人は全体が見れていますし、そうでないとまだ目の前のことしか見えていないということにもなります。
 
つまり1泊なら日盤、2泊なら月盤と言う風に働く盤のサイクルは完全に0から100に切り替わるというわけではありません。1泊の時には日盤メインで月盤も動き、2泊になるとそれが月盤メインで日盤の効果も入っていて、3泊になると月盤と年盤が両方半々で動き、4泊以上になると完全に年盤の方が大きく動く、というのが現在の私の考えです。
 
ですのでお問い合わせいただいた「3年前の鑑定書には月盤の効果を得るには1泊~2泊と記載されています」と書いていましたが、2泊の方がより月盤の効果は大きく引き出せます。
 
「購入した本には1泊では日盤の効果、2泊で月盤と記載されています」というのは、「1泊では日盤の効果の方が大きく出て」、「2泊では月盤の効果が大きく出てくる」ということでした。
 
そのように四柱推命や九星気学はあまりにも範囲が広すぎるので、私としては同じことを言っているつもりでも、別なところに書いた際には違ったことを言っていたり言葉だけ見ると矛盾しているように思われるかもしれませんが、実際私の方からしますと矛盾はいないことを言っていたつもりでした。
 
ここまで書けばその真意はお分かりいただけると思いますが、四柱推命はたとえて言えば水墨画のようなシンプルだからこそ奥行きが深すぎるがゆえに、こういう条件の時はこう、しかしまたこういった違う条件になればこう、という前提条件による派生的な結果の違いが多すぎてその全体像を把握するまでは分からなくなりがちですし、
 
九星気学の方位的な現象面の出方もこれに似ていて、色々なことが複雑に混ざり合っているので一言で言おうとすると時として誤解を生みかねないので、その説明をする際にはなるべく直接の場で、色々なニュアンスによる違いも加味して、しかもその人なりの受け取り方に合わせて伝えないといけないのです。
 
これは他のあらゆる分野でもそうかもしれませんが、人は皆一人一人手相も違えば人相も違えば、星廻りも違いますしさらには名前や生まれた後の方位的な移動の履歴も違いますのでまさに皆さまお一人お一人様違うものを持っていますので、教える時にもすべてその人に合わせてなるべく近い場所で伝えていかないと必ず誤解が生じるものなのです。
 
それとても完璧なものはありませんので、最後はご自身が学んだものをもとに実戦で応用していく中で外からの知識と自分の実践が、卵の殻を破って結びつくような形で体得、会得していくしか物事を本当に自分のものとしていく方法はない、と思っています。
 
れをどんな分野でも一つ自分のものとできた人は、やり方のコツがわかるのでとにかく最初は基礎を固めて、次は実践を多く重ねることで次々と道を得ていき、いつしかそれが大道となって大いなることが出来る人となって行くはずです。
 
気学の分野に戻りますと、もちろんこうした三合法や日盤や月盤の効果の違いについてのご質問を頂く方というのは、非常に勉強熱心で頭も良い方というのが共通しています。今回のお二人もまさにそうでした。人一倍優れた頭脳と、熱心な学びの姿勢があったという点が共通しています。
 
しかしできればあまり途中の段階で突き詰め過ぎず、葉っぱを見過ぎずに、まずは私の言葉を信じた上で学習を進め、全体像の学びが終わるまではあまり最初から細部にはこだわり過ぎない方があとから初期の疑問は自分でもそのうち「あ、そうか」という風に分かってくるようにもなるのです。
 
振り返ってみれば、私もそうでした。最初のうちは疑問点が多すぎて、しかしそう気軽にたびたび質問できる師も身近にいなかったのでいつか聞こうと思ってノートに書き留めていたのですが、そうした質問事項なども月日が経つにつれてほとんど自分で分かるようになり、「あぁ・・・とるに足らない簡単な質問だったなぁ・・・、あの時、意気込んで質問しないで良かった。。。」というようなことがほとんどでした。何と言いますか学びが「熟成」して、時が解決してくれるということもあるのです。
 
つまり目の前のことだけ見て、一見矛盾していたり違うことを言っているように思えても、全体像が分かってみればそれらは実は連動していて同じことを言っていた、というケースが占術という複雑な知識の集合体で、その時々の運勢の風向きのバイオリズムで状況を変えるといった特に難しい占術である四柱推命や九星気学を応用した十干十二支氣学の場合は、目の前の知識だけを学校の勉強のように画一的に葉っぱの知識として学んでいこうとしても、結局は分からなくなるケースも多いのです。私のところに来た時にはそれは可能な限り無いようにはしていますが。。。
 
別な言い方で言えば、教条主義的に言うと、「葉っぱとは緑色のものである」とある本に書かれていたとします。しかしまたある本には「葉っぱとは紅葉(もみじ)色のものである」と書かれていたともします。その両方の本を見て、Aさんは「葉っぱとは何色?どっちなんだ、何色なんだろう?分からない~っ!!」となるかもしれません。
 
しかし葉っぱのことが分かっている人からすれば、「葉っぱはもともと樹木の幹から出ている枝にできていて、初夏の季節には緑色で、秋の紅葉の季節には紅葉(もみじ)色になるものだ。さらには表面からは見えない部分に根っこがあり、そこから養分を吸い上げているので幹や枝葉に栄養が行き渡っている。この根っこが太くて長いほどに葉っぱもまた豊かに色づく」ということが分かっていますので、少なくとも見た目の色が違っていることは全然矛盾したものではないのです。
 
目の前に映る現象は確かに現実のものですが、しかしすべては本質から派生した、移りゆくものです。その目の前のことにがっぷり四つに組んで100%見ていくだけでは本質には永遠にたどり着けません。
 
その奥には何があるのか?大局的な視点から見ると?とか、この目の前の状況を楽にしていくためには戦略的にはどのように考え、動いて行ったら良いのか?という視点があってこそ、目の前の常に移り変わる現象にとらわれず、流されずに本質にたどり着いて状況を根本的に、抜本的に変えて今も幸せ、将来も幸せといった永続的な幸せに近づいていくことが出来ます。
 
私自身はその視点だけはこうした占術を学ぶ前のもとから何よりも大事にしてきたので、もしかしてこうして四柱推命を鑑定に活用できるレベルにたどり着けたり、それと九星気学を干支で結びつけた十干十二支氣学の法則に気づくことが出来たのかもしれません。
 
こうした占い業界で知識を学んだ人も、普通は学んだことをそのまま活用するだけで、その奥にある整合性の取れない事象を集めて検証し、さらなる法則性に結びつけようとは特に普通の世の中の気学鑑定師だと思わないかもしれませんが、私は常に「根源」「真理」といったものに昔から興味があったので、それをたまたま「気学・方位学」の世界で応用した結果、今に至っているだけなのです。
 
「気学・方位学」の世界が本当にありがたいなぁと思った点は、いずれにしてもその方位に行けばその現象が実際に起きて来ますので、これが九星の本命星だけで見た理論とは違うということであればそれはなぜなのか?を徹底的に喰らいつき、理論的に検証し、整合性のある法則を導き出すことが出来ますので、この具体的結果が現れる「気学・方位学」の世界は元から向いていた方面だったのかもしれません。
 
先天運だけの理論ですとお互いに水掛け論で、抽象論や言った言わないといった事だけで終わりかねませんので、やはり財星の現実的視点が大きい自分としては、この「気学・方位学」の世界は向いていたのでしょう。

 

現在の十干十二支氣学と九星気学の違いは、簡潔に言えばこのような情報量の差から起きています。
 
決して九星気学のすべてが悪いわけではなく、過去はむしろこれで良かったのです。今がインターネットが発達したため、発展の第二段階に入ったというだけです。
 
生まれた年の九星=本命星で見てきた理由としてはこれまでも述べてきていますが、まだ時代が不安定なときは生まれた日は、たとえば正月生まれだったら役所に出す都合を正月三が日明け後にしたり、自分たちの都合で4日生まれを8日生まれにしたり、ましてや生まれた時間などは正確に記録されない方が多かった時代には適当だったりなどしたので、そういった時代にはほぼ間違いのない「年」という要素で見ることが一番確実だったからです。これならばまず間違いはありませんから。
 
元々は四柱推命もそうでしたが、しかしそのような年干主体から徐子平の時代になって日干主体になって「格段の」進歩を遂げたというのはこれまでも述べてきた通りです。
 
他の精密に運命を観られる占術でも、時間まで見てこそ、ということは洋の東西で共通していることはもはや論を待ちません。その点に関して否定する占い師がいたとすれば、それはもうモグリです。
 
そして気学・方位学の世界でも、もはや年の要素だけで運勢や方位を機械的に見ていくのは通用しない時代に来ているのです。
 
理由はインターネットの発達により爆発的な情報の広がりとスピードが増したことと、さらには生まれた日や時間までが正確に記録される時代になったことにより、星をさらに正確に出せるようになったこと、が挙げられます。
 
それなのに気学・方位学の業界だけでまだ生まれた年の九星、本命星のみで見ているのはもはや時代遅れと捉えるのが正しいと思うのですが、ここでどう考えるか、も人によって分かれてくるでしょう。
 
さらなる次の次元の広がりが気学・方位学にはある、と思うかによって自分自身にその恩恵が受けられるかどうかが決まってきます。
 
そしてそれは早い方が良く、気づいているのに実行に移さなかった人がどうなるか、はこの時代のほかの業界で日々起きていることがニュースで流れるたびに我々は知っているはずです。
 
気づいているのにやらないことほど愚かしくて無智なことはありません。それにもはやそういったその人の内面性は、ネットの発達によって隠そうと思っても隠し切れない時代に来ています。いまもまだ占い業界だけが目に見えないものを扱っているだけに最も閉鎖的で遅れている分野だと思うのですが、その分野にも時代の風は来ていますし、中には将棋界の藤井7段のような(2018年7月末時点)若くて英才的な人も出てきているのを感じています。
 
つまりインターネットの発達とはまさに高速道路のようなもので、これまでのように普通の道路を行くのも良いですが、しかし高速道路を走っていくがごとくに一瞬一瞬のこの時間を活かしてどんどん古今東西の情報を手に入れ、それをネットを通して発信することによりさらなる反響と、そこからの恩恵を受けてよりスピードを上げて進んでいく人もいます。
 
どの道を行くかはもちろんその人の自由、というだけのことですが、チャンスはみな等しく平等に与えられています。この平等というのは結果平等ということではなく、機会の平等ということですが。
 
そのように深いところまで観て、しかもこれを効果が長く大きく持続する年盤・月盤主体で活用していける気学・方位学は今のところ、十干十二支氣学だけだと思っています。
 
そしてこれをいよいよ中級編で、実践鑑定で使うためにはどうすればよいか?という観点から出していくのが9月2日(日)からということでした。
 
受講可能なのは、これまで基礎編と初級編の両方を受講して修了された方のみとなります。
 
これまでももうかなり、基礎編と初級編を受講して修了された方はいるので席に限りはあるかもしれませんが、熱意のある方からのお申し込みを受け付け致します。
 
それと今回は通信講座や補講をブルーレイディスクで、というのは致しません。というのも、内容がかなり直接での実践鑑定的な内容も含まれるためです。
 
ということでこれまで出さなかった、というか基本が整わなければ伝えても分からなかったこと、例えば吉方位効果の事例とその背景にあった星廻りなども含めましていよいよ出していく機会となりました。
 
これを受講されて、いよいよ今後は十干十二支氣学の鑑定師としての気学・方位学の鑑定もしていって頂きたいと思っております。
 
他人の鑑定はすぐにしなくても、少なくとも自分自身の吉方位の採り方についてはさらに精度も増し、色々と考慮した上で試していける知識も身に付きますから、今後の方位採りとその検証もますます楽しみになってくるでしょう。
 
こちらもワクワクすると同時に、これからの私を助けてくれたり今後は干支まで見てこその気学・方位学ということがますます世の中に広まって行くトレンドだと思いますが、その先駆けとしてぜひこの十干十二支氣学で鑑定ができる一員として、真の法友(ほうゆう=朋友)として一緒に進んでいきたいと思います。
 
あと今回のブログ内では、今まで頂いた気学のご質問の中から特に選りすぐられたものをピックアップして掲載しましたが、それ以外のよくいただく基礎的なご質問に関しても、ホームページの「鑑定時によくあるご質問」のところにまた8月以降、随時掲載していきたいと思いますので、期待して待っていてください。
 
ということで私は今のところ暑くて多少バテ気味でしたが、しかし体だけは忙しく動いていましたので皆さまもこの暑さの中、時にはクールダウンして体を休めつつ、この夏を乗り切って行ってくださいね o(^o^)o 
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