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【占い豆知識コラム】002 なぜ九星気学と、十干十二支氣学で出した吉方位は違うのか?

九星気学も、明治時代につくられた未完成な状態から「進歩」していかなければならないと思っています

鑑定のお客様からの質問と疑問点。なぜ九星気学と、十干十二支氣学で出した吉方位は違うのか?

 先日、私の十干十二支氣学の鑑定を受けた方から、どうして九星気学の吉方位と十干十二支氣学の吉方位が違うのか?というお問い合わせがありました。

その問い合わせに対して、こちらも誠心誠意、しっかりとお答えしたのですが、今回は本命星の情報のみ残して後の個人情報は伏せた形で、これからますます増えて来るであろうこうした疑問に対して、私が率直にお答えした内容を皆さまにもご覧いただくことで、今後のこの質問に対して理解してもらえるよう、その内容をここに掲載させて頂きます。

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私は本命星 九紫火星で、五黄、暗剣、破れを除き、三碧木星.四緑木製.二黒土星.八白土星の方面は良い。年も月でも良ければ大吉と理解していました。
しかし別な九星気学の先生より頂いた資料を見ると、2021年7月の西、10月の東、11月の東は大吉方となっております。

笹木先生の鑑定書を拝見しますと、いろんな観点で観られていて、上記のように単純ではないように感じます。
なんでこのようになるのでしょう?私が聞いても分からないかもしれませんが、なぜでしょうか?

鑑定書では、7月の東の方面は大吉方で、金運の○がついており嬉しいと思っております。
せっかくだから、家から東のどこかのホテルで泊まろうと思ってます。
心配なのは、九星気学の先生によると、なぜか7月の東が悪いのです。なぜ、こんなに違うのでしょうか?
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というお問い合わせでした。

こうした深いご質問を、真摯な姿勢でお送りくださったこの方には、心からの感謝を致しておりました。

最低でも、生まれた「日」や、出来れば「時間」まで出さなければ深く運命を変える吉方位は分からない

そしてこの方に対して、私がお答えした内容も述べて行きます。これをご覧いただくと今回のご質問に対して、かなりご理解いただけると思います。

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○○様

 先日はこちらこそ、大塚の当鑑定ルームにお越しくださりありがとうございました。また、今回のご質問をメールにて深く真剣なお気持ちでお送りいただきましたことも、誠にありがとうございます。

今回のご質問は、約6年前にこの十干十二支氣学の本を出版してから、何十回もご質問頂いたかもしれないくらい多い質問なのですが、それについては最初は1回1回メールでお答えしていましたがそれだと手間もかかるため、この件についてはホームページの方に書いておき、ご質問があった際にはそのページをご覧いただくという風にしていました。

今回のことに関してはしっかりと理論的にまとめておりますので、この文章の最後のところに該当箇所(このページ)へのリンクを貼っていますのであとでご覧ください。

ただしまず先にここでは、その結論もお伝えします。

既存の九星気学は「年」の「九星」つまり本命星でしか見ていないのに対して、十干十二支氣学では「年・月・日・時間」の「十干・十二支・九星」で見ていますので、既存の九星気学よりも精密に「吉方位=その方に足りないワンポイントの気を補うことによって大開運をもたらすエネルギー」を導き出しているという事です。

もともと吉方位採りによる開運とは、その方の持つ星廻りでワンポイント足りない気を補うことで、全体の五行エネルギーの回転が良くなって、それがスパークすることで現実の身の周りでも幸せになると言う仕組みです。

だからこそ細やかに、その方の気のタイプを見れば見るほど、足りないところも分かってきます。

それが大雑把にしか分析できないと、足りない部分も大雑把にしか導き出せないので、それによって開運法の精度も大雑把になってしまうのです。

つまり現在、ネットや書店で出回っている九星気学は、「運勢」や「吉方位」を出すための情報量が「かなり」不足しているのです。

なのでもしその九星気学の先生と、私の出した吉方位とで時期や方位が違うという事であれば、それは多少言いづらいことなのですが・・・
これまでの既存の九星気学の吉方位の出し方が浅かった、という事です。

しかし決して九星気学の先生が故意に間違っていたというわけではありません。その方もただ単に、昔からの九星気学を教えてもらっただけで、別に嘘を言ったりだまそうとしていたわけではないのでしょうから。

ただしあまりにも浅いので、理解もしやすい分 世の中には広まりやすくて、偶然九星の奥の干支も吉だった時に真の吉方位効果が出たので「やっぱり九星気学の吉方位は当たっている!」ということで世の中にこれだけ広まったのだと私は考えています。八卦の法則とそこから出て来る象意自体は、九星気学は的確にとらえていますので。

本命星の相生・相剋のみで吉方位や相性を出すところのみが違っているだけなので、運勢鑑定などでは的確な鑑定もできます。

しかし近年はどの分野でも共通していますが、インターネットの発達により、こうした占いの世界も同様の影響を受けて日々、日進月歩で進化しています。

世界トップクラスの精密な占術である「四柱推命」「紫微斗数」「インド占星術」「西洋占星術」は、時間まで観て精密にその人の命運を出していますが、九星気学のみ、まだ明治時代の作られたそのままの形で「年」だけでしか見ていないのは、「日本の九星気学のみ、格段に遅れている」と言わざるを得ません。

鑑定師も、日々お客様からご相談を真摯に実直に受けて、九星気学で鑑定した事象と向き合っているならばその際には「年の九星だけ」では様々な細やかなお問い合わせに対してきめ細かく答えられない、またはその後の反響で自分の鑑定結果が間違っていた、という事に遅かれ早かれ気づくはずなのですが・・・

なぜなら昔、私たちが小学生の時に同学年の人たちが皆同じ性格だったり開運法であり、またあの学年の全員が同じアドバイスになると言うのは普通ありえますか?と言うことなのです。

いったん九星気学の知識を忘れて、頭をクリアにして常識的・現実的に考えさえすればそれはおかしいのでは?と思うはずであり、実はその方が正解なのです。

あとは九星気学で鑑定している占い師でなくても、10年くらい実践してきている詳しい方なども、鑑定の際に聞いてみると皆さま同じような認識を持たれています。「あれ?なんだか九星気学の本に書かれているような吉方位効果が出てきにくいなぁ・・・、と。」

十干十二支氣学はそれも踏まえた上で様々な角度から検証してきた上で、干支では時間まで、九星でも日まで細かく観て「運勢」や「吉方位」を出しています。

最低でも「日」や、出来れば「時間」まで出さなければ深い運命に至る部分は分からないということは、ある一定レベル以上の、占いの専門家たちの間では常識になっています。

ですが、鑑定に日々携わっていない、あるいは検証事例が不足している人たちの間ではまだこのことは浸透していない現状なのです。既存の九星気学には「全部ではないにしても、半分は致命的な欠点・欠陥がある」ということが。

特に分かりやすい一例としては、九星気学で北、または一白水星が巡っている方位へ吉方位としていくと、十干十二支氣学から見るとかなりの確率で凶方位になっていることが多いです。

なので九星気学で、特に単純に、本命星の相生・相剋の関係のみでしか見ないで北を吉方位としていくと、そのあと悩ましいことが起きてくる確率がかなり高いですから、よくよく気を付けてみてください。

こういったことはいま世の中に出回っている他の表面的な占い、簡単にその人の星廻りを「生まれた日」のみで見て簡単な区分けでグループ分けする「大殺界理論」や、四柱推命のごく一部分のみを取り出した「空亡占い」でも同様です。

そのことについては、前回の【十干十二支氣学流 占い豆知識コラム】でも書いていますし、これからも折に触れて述べて行きます。

専門的な知識については、ホームページの別な場所にも可能な限り詳しく書いたつもりですので、こちらをご覧ください。

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という風にお答えいたしました。

また今後も、こうしたよくあるご質問については、この【占い豆知識コラム】で、触れて行きたいと思います。