常日頃 鑑定をさせていただいて思うことは、ちょっとした開運の方法はテレビとか雑誌などで身近にいくらでも風水・今日のラッキーな星座などで宣伝はされているのですが、本当に人生に対して大きく開運する方法というのはなかなかそう簡単に世の中には出ていないんだなと言うことです。
でもよくよく考えてみれば、そういった真理を追求したり深いことをテレビや雑誌などの数十秒間の占いコーナーや、数ページの雑誌のページの中で説明するのは難しいことなのかもしれません。
また開運の効果というのも、あまり努力をせずちょっとやったことですぐにパッと出ることを求め続けることは、逆にそういったことはちょっと出たか出なかったかしたあとすぐにパッと消えて行くということの裏返しとも言えます。
そういう風に見ていくと、開運効果を永く顕していくにはやはり腰を落ち着けてじっくりと継続的に地道に実行していくという方法以外にはありえないのではないか?と思ったりもしていました。
今までこのブログでも述べてきましたが、中国の古典、老子の中では「はやく栄えたものは早く衰える。ゆっくり栄えたものはゆっくりと衰える」といった天地自然の法則が書かれています。
実はこれは気学の遁甲の法則とも合致していて、森羅万象の法則と方位学はこういった点からも通じているのだなぁと感じておりました。
ですので私が今までの鑑定の中からエッセンス的に学んできて、人生の法則にも通じるのではないかと思っていたことは、
・本当に効果のある開運方法を実行し始めると、人生は大きな船の舵を廻すようにゆっくりと確実に変わっていく。
・別な見方で言うとコップに水がそそがれていき、最初は分からなくても眼に見えない世界ではだんだんとあふれるようにいつしか内面が変わってくる。
・これを数年単位で実行をともなっていくといつしか人生がはっきりと大きく変化していって、盤石なものとして手ごたえを感じていく。
・ただし運気には借金や貯金のようなものがあり、以前凶エネルギーを取っていた場合には吉方位に行って吉エネルギーを注ぎ始めても、最初はそれらを帳消しにするため吉エネルギーが使われるのですぐに効果は出てこない。ただしゼロの臨界点(人それぞれによって違う)を超えた時点から徐々に、しかし着実に変わっていく。
・これは徳と業という見方でも言えて、徳を積み始めても最初は業を抹消することの方へ使われていくが、ある時点を超えたところから大きく開運が始まる。そしていったん開運が始まったらそのあと開運効果は引き続きかなり出やすくなっていく、というのと同じとも言えます。
・つまり何でもそうですが「大変なのは一番最初」ということです。
物事を始めたときの例えとして先ほども言ったコップの例はまさにツボを得ていて、努力をするということは水面の見えないコップに水を注ぐようなものとも言えます。
最初のうちは水を注いでいてもどこまで入っているのか、またいつ溢れてくるのかが分かりませんが、とにかく信じてじっと継続しているといつしか水面が見えてきて、表面張力が起きてコップから水があふれ出てくるように結果が出てきます。
天は大人物ほど艱難辛苦を与えその人を鍛える、という言葉もありますがまさに器(コップ)が大きい人ほどそのように水が溜まるまである程度開運までに時間がかかる人生を送る、ということです。
そうしていったん器に水がたまったら、今度は世の中に大きく功(いさおし=社会への功績)を取り次げるようになるわけです。
これは歴史上の人物を見てもそうですし、今の世の中でも大きく成功しているような人、器が大きい人というのもそれだけさっきのコップの例え通りのことを経験しているのを、実際に話を聞いたり本を読んだりしますと特に感じます。
こういった「人生の法則」のような事がまた「気学」でもはっきりとした法則として顕わされているのが森羅万象の不思議さで、この世の中の物事は全て一つの「大道」によって貫かれているのではないかということを感じずにはおれません。
では具体的にはどのような法則で感じるかといいますと、今回のサブタイトルでも触れました通り気学でいうところの
・年盤
・月盤
・日盤
・時盤
というカテゴリの分け方から感じ取ることができます。
年盤・・・1年ごとの九星のサイクル。その効果が出るのが年単位でゆっくり、そのかわり長く出てくる。
月盤・・・1カ月ごとの九星のサイクル。その効果が出るのが月単位で比較的ゆっくり、適度に長く出てくる。
日盤・・・1日ごとの九星のサイクル。その効果が出るのが日単位で早く、短く出てくる。
時盤・・・2時間ごとの九星のサイクル。その効果が出るのが時間単位でパッと出て、パッと消える。
こうして見てくるとお分かりいただけるようにそれぞれの特徴というものがあり、一番良いのは早く出て早く消える歯車のサイクルとゆっくり出てきて長く効果が続くサイクルとを組み合わせて取ると、吉の効果が早く出てしかもずっと長く続く、ということがおわかりいただけるかと思います。
早く効果を出したい場合は短いサイクルの盤で吉方位を取り、いったん効果が出てそのあとずっと長く続く効果を狙いたいときは長いサイクルの盤で取るとよい、ということになるわけです。
私が吉方位をお伝えする場合は、基本的にこの年盤と月盤で両方吉方位を示している月に出来れば日盤も合わせてしかるべき方角へ旅行に行っていただく、という伝え方をしています。
そこには九星の吉方位、自分の星との生気・退気といった相性、プラス吉神凶神といったまた別な要素や、大歳・月建・日辰・破れ等も加わってきて総合的に見ないと本当の効果は分からないのですが、難しいところはこちらで観た上でその結果のみを簡潔にお伝えしています。
また自分の本来持つ運気によって運がいい時はすいすい吉方位をとれますが、運気が悪い時はなかなか環境や時間やお金の制約などに足を引っ張られて、幸運をもたらす吉方位に行きづらいという現象が起こることもあります。
ですので今回お伝えしたかったことは、いったん効果が出始めてくればかなり色々と楽になってきますがまずは最初のころは焦らず、人によって臨界点を超える時期は違ってきますし運気のステージが上がればまた上昇しながらもサイクルは繰り返していきますので、そういった流れを見た上でじっくりと腰を据えて人生を大きな意味で建設的な方向へ、しかも自らの手で変えていくペースをつかんでいけば、本当の意味での盤石な幸せをつかんでいける、ということです。
あとは運気(他力)のみに頼らず、自分の努力(自力)も鍛えたうえでそういった開運の手段もとるというのがバランスのとれた生き方だと思います。
たとえば吉方位の運気を掴みやすくするためのコツとして私が経験則で感じていたことは、とにかく「常日頃から自分のキャパシティの限界を破るような行動を取る」ということです。
そういうことを普段から心がけていると、過去よりも格段に吉方位も取りやすくなってきているなと感じたりするものです。
この方法は鑑定を受けた方々にもお伝えはしているのですがなかなか、特に最初の頃は自分の壁を超えるのは難しいかもしれません。
ただそういう時にまたよく私が言っているのは、水泳を覚えるのと同じで自分で努力しているつもりでも水際でおっかなびっくりちゃぷちゃぷと足をつけたり逃げたりしているよりは、もう一気に後ろからドボンと水の中に落とされた方が以外と水を飲みながらでも短時間で泳げるようになったりするものです。(^◇^)
そのためには気学の法則、時にはそれぞれの星を上手く合わせて取るテクニック的なことも十分に活用しながら、しかしそれだけにも頼り過ぎずまず己を謙虚にしたうえで、今の自分が行っている努力の範囲内で最大限許される(と思われる)幸運を大自然・天地自然の他力から呼び込んできて、幸せになっていただきたいと願っております。