こんにちは。昨日は、長めで久々の更新よりも、短めでもこまめな更新を目指すべく最初の一歩を踏み出してみた笹木です。いつもと比べていかがだったでしょうか?
今回はまたまた新しい試みとして、心に悩みを持った方を救う心理セラピーというものはどんなものなのかを体験したいと思い、実際に受けてきたことについて書いてみたいと思います。
最近うつの人が増えている、そしてそれは決してIT企業では珍しくない、というか経営者の方も含めて仕事が大変な人ほど多く心の問題、心とのつきいあい方について悩んでいるようで、最近自殺者の増加も含めて、心の健康を失っている人が多くなってきていると感じておりました。
特にまじめすぎる人に多く、自分で自分の心を自縄自縛でしばってしまい、その結果活力を失いうつになったりその予備軍になってしまうということでした。
そこで心の技術、いわゆる気の持ち方を変えることによって、活力を取り戻して清々しく頑張れるようになるため、心理セラピーというものが活用されていると知り実際に勉強の意味も含めて体験セミナーに参加してきました。
このセミナーの講師の方は、前に私が別なマーケティングのセミナーを受けたときに一緒に受けていた時に知り合ったのですが、今回はその方を講師としてこちらは学ぶ側で受けてきたのですが、結論から言うと非常に内容的には良かったです。
そこで言っていたことというのは、
・意識というのは無意識という氷山の一角の約3%にしか過ぎない。
・悩みとは、意識では~したいのに、無意識では~できていない
意識では~したくないのに、無意識では~してしまう
という意識と無意識の違いから葛藤が起きてくることによって起きる。
・うつや悩みが良くないことなのではなくて、そういった症状が起きてくる環境そのものが問題。それに気づいて変えるように、無意識が強力にブレーキをかけているのがうつや体調の変化という風に見るのが正しい。
・無理しない。それと、「がんばる」、という言葉がくせもの。
・自分の中のネガティブな部分を認める。
・ねばならない、これをしなければならない、というのではなくて小さなことでも良いからこれができた、あれも達成できた、という「自分はできる、できたんだ」という小さな達成感を積み上げていくことによって心に活力が戻り、それが大きな変化を呼び起こしていく。
悩みはもやもやしている時が一番解決しない。自分の心と向き合うために紙に書いてみる。紙と自分との対話で、より一層自分の内面を深掘りしていく。できればマインドマップ化して細かく書いていくと整理されて、答えが見つかったりする。
心に元気を取り戻すためには
① 小さな達成感を繰り返すことと、自分のいいところを再認識すること。
② 人が褒めてくれた言葉を大切にして、手帳やノートに書いておく、など。
セラピーの実際の体験してきたこととしては、
フォーカシング : からだの感覚を通じて、心の声を聞く心理療法
などでした。
3時間のセミナーの中で専門的用語もいくつか出てきましたが、私は簡単な言葉で言えば分かることも論理武装でなるべく難しく聞こえる言い方にする、というのは好きではないのでここではそういった言葉はなるべく省いてあえて簡略的に書いてみました。
そして自分の中で一番心に残ったこととしては、今まで何気なく使っていた「がんばる」という言葉の取り扱いや普段の気の持ちようです。
今の日本ではこの「がんばる」という言葉は美徳として聞こえても、それが心を縛る言葉にもなりかねないという危険性も半分秘めている、ということはほとんど取り沙汰されていないと思うのです。実はそこにこそ、うつ病や精神のバランスを欠いたりする落とし穴が隠されているかもしれないのに・・・。
本当に好きなことなら、がんばらなくてもできますもんね?
論語の中にも孔子の言葉で「これをなすものはこれを好むものにしかず、これを好むものはこれを楽しむものにしかず。」という言葉があり、意味としては「ただやっている者はこれを好きでやっている者には勝てない、これを楽しんでいる者にはなおさらそうである」ということです。
ですので同じがんばるにしても、苦しみを克己心で乗り越える方向性で苦痛に対して真正面から向き合って忍耐・忍耐で頑張るというよりは、視点を変えてその事柄に少しでも楽しみや意義を見つけたり、努力という意識を持たなくても無意識のうちに自然のうちにできるように習慣化していったりと、同じ努力をするのであればそういった方向性に努力のベクトルを向けていくのがベストなのではないかと思いました。
ですのでこれからは私も「頑張らず(我を張らず)、顔晴(がんば)る」、「自然に前向きに、普通に積極的に、明るく楽しく力を抜いてポジティブに」行けるような努力の仕方に切り替えていくことを目標として過ごしていきたいと思いました。