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原典からさかのぼっての、気学の再構築から再誕へ

 
先日講座の中で、十干と十二支の関係はあたかも観音様と龍神様の関係にも似ているのではないか?とお話しました。詳しくはブログ本文にて。
 
 
 こんにちは、笹木です。
 
4月2日(日)から始まった『十干十二支気学講座 基礎編』も、先週までで第2回目が終わりました。
 
私の近況としましては、通年 仕事で最も忙しいのは年度末の3月頃なのですが、実は4月に入りましてからもそれ以上に忙しさが続いており、そういった中で通常の仕事に加えて講座の立ち上げも同時並行でやるのは、実は予想以上に大変なことだということを改めて感じながら日々を過ごしておりました。
 
ですので当初今年は3本の講座を開催する予定だったのですが、中身の充実を優先するためには現在の忙しさとの兼ね合いから見るとバランスを取るのが難しくなったので「中級編」は来年に満を持して回すこととし、今年は「基礎編」と「初級編」のみに的を絞って、その代わり内容の充実にエネルギーを注ぐことを優先して開催することとしました。
 
その分、今回4月から開催していた「基礎編」には、本来「中級編」で述べるはずだったこともかなり前倒しで惜しみなく盛り込んでおり、そういったことも含めてまさに「全力で」この講座に集中していました。
 
このブログでは多少その雰囲気を感じて頂きたいと思い、しかしもちろん本題に関しては講座のテキストとその場での詳しい説明の時間がないとお伝えするのは難しいのですが、ここでは本題とは離れたちょっと閑話休題的なことで多少の雰囲気や片鱗について、このブログを読んでいらっしゃる気学や方位学に興味のある皆さまにはぜひ知って置いて頂ければと思いました。
 
今日はそのよもやま話的なことについて、4つほどの事柄に分けてお伝えしていきたいと思います。
 
① 十干と十二支の関係は観音様と龍神様の如く
 
これは講座の基礎編でも初級編でも最初に触れるところなのですが、この十干十二支気学は九星だけでなく干支、十干十二支が吉方位採りに関わってきていますので、まずはその十干や十二支とは何か?というところから話の内容に入っていました。
 
もちろん十干や十二支について説明するためには10種類、あるいは12種類の事柄に触れていかなければいけないのですが、さらにその前の大まかな前提としてのニュアンスからこの基礎編では触れて行きました。
 
そして結論から言いますと、十干=天干の気とは何かというと、気の質で言えば繊細な天からくる閃きの次元の気で、十二支=地支の気とは天干を力強く支える次元の気、これは大地に廻っている方位の気の次元のエネルギーと例えることもできます。
 
または火花とガスのような関係性とも言えます。火花だけではチカッと光るけれども燃えるところまでは行かず、逆にガスだけではエネルギーはあるけれども働きとしての実体はない。火花がガスに着火してこそ、ガス爆発のように実体の伴った強くて大きな働きが生まれます。
 
天干と地支が合わさった時の働きというのはまさにこのようなもので、それはまた別な観点から言えば冒頭の画像のような、観音様があたかも龍神様の背に乗って天駆けるが如く、ということで十干と十二支の関係性を講座の中ではあくまで私なりのニュアンスとしてお伝えしていました。
 
実は昔からの神仏習合も、これと同じ働きだったとも言えます。渡会神道の反本地垂迹説の如く神を本地、仏を垂迹とする思想のようのように、神社の高い気の次元の働きは我々の現実世界に対してはあまりにも繊細すぎるのでこれはゆっくりと大きな次元でかすかにしかし総括的に出て来るものを、仏界の力強い働きを持つ気の次元と合わせて一体化し、我々衆生に対してはっきりとした働きとして出すために昔からあった智恵、それが神仏習合なのかもということも前から常々感じていました。
 
つまり気の次元は高いから良いというわけでもなく、また拝めばご利益があるからと言って龍神や天狗や蛇神などのようにご眷属(けんぞく)といった神様の家来だけを拝んでも偏りがあってよくない、ということです。
 
毎年8月になると政府の閣僚が靖国参拝に行ったとか行かなかったとか、公人として行ったとか私人としていったとか、中国や韓国からの抗議が来たということがニュースで取り上げられますが、これは馬鹿らしい話です。
 
そういった話は聞きあきていますし大事なのでもなく、まずは靖国神社に国のために亡くなった英霊が祭られているけれどもそれは誰のためか、何のために貴い命をなげうってくださって今の我々が平和に暮らせているのかと言うことでもちろんその方々に祈りをささげることは尊いことなのですが、その方たちが崇敬していた存在にまず我々も目を向けて報道するのが先ではないか、と思うのです。
 
みな国のため、天皇陛下のため、そして郷里や親兄弟、家族のためという想いで亡くなられたのであれば、靖国神社への参拝も大事ですが、その前に明治神宮に参拝するのが本来の順番なのではないのか?ということを思い起こさせるような報道をしてもらえたらいいのになぁ、と思うのです。
 
また箱根にある箱根神社にしてもまたしかりです。最近パワースポットブームやおかげ信仰などで、力強く現実界にご利益をもたらしてくれる九頭龍神社も取り上げられていますが、ここに行く際も、まずはその龍神様の主人でもある箱根神社に行ってからその後眷属たる九頭龍神社に行くのが筋となります。
 
もしそれなくして「〇〇のお願いを叶えてください~」ということがあったとすればそれは筋違いとなるということも常々思っていましたので、これもまた今回の十干や十二支の気の次元の話にも通じるなぁと感じたりもしていました。
 
もちろん深い見識のある方は言うまでもなく当然その様になさっているでしょうし、しかしこれを方位で言えば九星や十二支には着目されていても、その奥にある十干=天干の働きを方位に結びつけて考えている人は、私の見たところほとんど気学界にはいらっしゃいません。
 
目に見える力強いエネルギーはもちろん大事なのですが、その奥にある最も深いところがより一層大事なのではないか?いよいよそこにさかのぼって全貌をとらえてから目の前の気学界に直接出して行く時が来たのではないか?それを私がお伝えしていきたいということだったのです。
 
気の次元は高ければいいわけでもなく、また力強ささえあれば、とか現実界にご利益が出やすければ良いというわけでもありません。やはり「その両方を組み合わせて」良い意味で「自分が主体性をもって使いこなす」ということが何よりも大事であり、その世の中の仕組みを見抜くためにはやはり最低限の学びも必要という観点から、私もささやかながらこの気学・方位学という媒介を通じてこういった知識を、鑑定や今回の「基礎編」や6月から始まる「初級編」などの講座でお伝えしていきたいという流れでした。
 
② 田中角栄の母親と、良い吉方位の採り方の順番について
 
そして次にまたたとえ話としてお話したのは、田中角栄の母親が言った言葉からも、吉方位の採り方についてとても大事な法則性が隠されていた、ということを講座の中でお伝えしました。
 
田中角栄の本を読みますと、小さいころは自分が起きている間に母親が寝ている姿を見たことが無かったそうです。
 
自分が夜寝る時にはまだ母は起きて仕事をしていて、起きた時にはもう田畑に出て働いていた、と。
 
角栄の父は大言壮語を言ったり、バクチまがいの商売や馬を走らせて大金を得ようとしていましたがその都度借金が増えていったのですが母は一人、小さな田畑を守り愚痴一つ言わずに困窮の生活を支えていました。
 
辛抱強さ、貧しいながらも人への面倒見のよさ、けれども無口・・・。近所では角栄の父へのカゲ口はあっても、母の悪口を言う者は一人としていなかったそうです。
 
あるとき角栄の父が新潟競馬に自分の馬を走らせ、高額賞金を夢見たけれども思い通りにいかず家に「60円のカネ送れ」という電報を打ったそうです。もとよりそんなカネはないところを結局親類から借りることにしたのですが、母は「お前を借りに行かせたくない」と留めたのですけれども、角栄は母を振り切って親類を訪ねて金を借りることができました。そのカネを越後線に乗って父に届けるさなか、窓の外で田植えをする母の姿を見ました。一所懸命手を振ると、母も車中の角栄に向かって手を振ったそうです。
 
その後 新潟県の救農土木工事での作業員となり、その働きが認められて柏崎土木派遣所の工事監督という職を経た上で、上京することとなります。
 
その時の角栄の年齢は15歳でした。上京計画を聞いた母は喜んで「これはお前がこれまで働いた月給だ」とこれまで働いた中から母に送っていたお金には一銭も手をつけずに積んでおいたものを差し出しました。角栄はこのカネがあれば母の労苦の少しでも足しになるだろうと固辞しましたが、母は決して受け取ることはありませんでした。
 
そしてこの上京に際し、母は角栄に三つの言葉を言い含めたそうです。「人間は休養が必要だ。しかし休んでから働くか、働いてから休むかなら、働いてから休む方がいい。悪いことをしなければ住めないようになったら、早くこっちに帰って来ること。カネを貸した人の名前は忘れても、借りた人の名前は絶対に忘れてはならない」
 
後年、角栄はこのように言っていました。「あの日の母の言葉を絶対に忘れないでここまで来た。母あっての私だった」と。かくして、角栄は人生の出発点に立ちました・・・。
 
似たようなことで思ったのは、孟母三遷の教え、という言葉もあります。
 
<大意>
孟母三遷の教えとは、子供の教育には、よい環境を選ぶことが大事だという教え。また、教育熱心な母親のたとえ。
 
<解説>
「孟母」とは、孟子の母親のこと。「三遷」とは、住居を三度移し変えること。孟子の家族ははじめ墓場の近くに住んでいたが、孟子が葬式ごっこをして遊ぶので、市場の近くに引っ越した。
市場の近くに住むと、孟子は商人の真似ばかりして遊ぶので、学校の近くに引っ越した。
すると孟子は礼儀作法の真似ごとをするようになり、孟子の母は「この地こそ子供にふさわしい」と言って、その地に落ち着いたという故事から。「孟母三遷」「孟母の三遷」「三遷の教え」「孟母の三居」「孟母の教え」とも。
 
吉方位の採り方でも、これらの話は参考になります。その働き方や休み方の順番、目的の定め方と同じで、例えば同じ金運を高めるのでも、東の吉方位と西の吉方位では吉方位効果の出方が違います。
 
東はこれから太陽が昇っていくがごとくに大いにがむしゃらに働いて将来の金運の基(もとい)も築きつつ、その働いた成果に応じて今目の前にも入ってくるという金運のタイプ。
 
西の金運は、これまでに働く中で築き上げてきた人様や社会に対しての良き行為、感謝された想いなどが引き出されるかのごとくに出てくる金運とも言えます。
 
若い人が金運を高めたいからと言って最初から西を採ったらどうなるのか?またこれまで頑張って働いてきて人生の後半期から晩年期を迎えるお年を召した方が西ではなく東の吉方位を採ったらどうなるのか? ということです。
 
その他のプライベート運にしてもまたしかりです。あとは人生で廻り来る大きな運勢の波、バイオリズム、大運が今どんな状況にあるのかにもよって吉方位の採り方は変わってきますので、その全体的な運勢を見ずして一概に「今月はこっち、来月はあそこ」というような目先だけしか見ていない吉方位の採り方では、決して大きな運勢の波を動かすことはできない、と私は考えています。
 
③ 東洋の思想や哲学や占いは、全て行き着くところ易経とも言われている
 
一説によると東洋の思想や占いは、全て人類最高の書 易経に行き着くとも言われています。というより占いの域を超えてこの宇宙の流れや世界の構成要素の象徴、または人生哲学にも応用できる森羅万象について述べていると言われるのが易経で、その易の八卦の思想を方位という一分野に当てはめたものが気学です。
 
『易経』は従来 占いの書ですが、易伝において卦の象形が天地自然に由来するとされ、社会事象にまで適用されました。
 
・・・つまり八卦の象はさまざまな事物・事象を表しますが説卦伝において整理して示されており、これを自然現象に配当して 乾=天、坤=地、震=雷、巽=風、坎=水、離=火、艮=山、兌=沢としたり、人間社会(家族成員)に類推して乾=父、坤=母、震=長男、巽=長女、坎=中男、離=中女、艮=少男、兌=少女としました。これはホンの一端で、ほかにもさまざまなものに当てはめられています。
 
これを方位に当てはめてみれば、各方位に廻る九星と定位の関係は八卦と定位の卦にて、さらにその卦の吉凶を易占の爻の状態のように左右するのが、九星と同時にその方位に廻っている十干十二支ということになります。
 
これが自分の命式とどのような吉凶の関係になっているのかを観て、十干・十二支・九星の各次元の気においてその卦の象意が自分にとってどんな良いこと、あるいは悪いこととして出てくるのか?を判断して観ていくのが『十干十二支気学』ということで、これが気学の原典たる易経から根差した上での、正式な意味での『十干十二支気学』の説明ということになります。
 
そのように本来気学とは、決して九星のみの、しかも生まれた年のみでの相生相剋による単純化された吉凶を観るものではなく、八卦+干支で方位の吉凶を観ていくものだということが、これまでの検証事例からもゆるぎなく観えてきていた昨今でした。
 
ですのでまた別な観点から言えば気学とは、今世の中に広まっている大多数の考え方のように単に行けば良いことがでてくるといった、効果はあるけれども内容の浅いものではなくてもっと深い次元から、実は我々の運命を形作っている性格そのものの奥底に働きかけてその変化から根本的な開運を呼び込むもの、というのが十干十二支気学の吉方位効果に対しての現在の私の真の見解でもあります。
 
そのように易経は人類最高の書、この世に起きる森羅万象すべてのことを表して深淵なる思想を説いているものとも言われています。
 
れを八卦と干支により「方位という分野」に当てはめたものが気学ということで、これまで方位の吉凶や、象意の出方を研究してきました。
 
その結果気学がどういったことに使えるかどうか、ということについての意見としては、八卦+干支で自分にとっての吉方位や凶方位を探し出すのと同時に、廻っている星の性質も観て人事全般・人生に起きることを分析したり、このタイミングにはどういった表面的な現象が起きて来るのか?といった先天運の分析、あるいは後天的な行動によってある方位を取った場合はどういった現象が出て来るのかを分析することにも使えるのです。
 
こういったことを実は今回の基礎編では、中級編の内容から先取りして持ってきて今現在、その内容を盛り込んだ講座の進行中という事でした。
 
④ 中山功太の引っ越しから見る暗剣殺の恐ろしさと、偏角の考慮。真北派と磁北派のどちらが正しいかについて
 
ここまでで多少固い話になってしまったのですが、しかし決して講座の中では堅苦しいことばかり話しているわけではありません。
 
私がテレビ番組で「しくじり先生」という番組が好きで見ているということは前にブログでもお話しました。
 
「しくじり先生」の内容というのは、芸能人などが今まで失敗してきたことを自らカミングアウトし、そこで学んだ教訓を伝えてそれを見ている人たちには同じ失敗をしてほしくない、というメッセージを伝えている番組でそれが結構面白くて、私もその人の運命を分析したりして照らし合わせると意外と為になることもありよく見ているのですが視聴率的に人気もあり、その証拠として最初は深夜番組でやっていたのが月曜日になり、そして最近では日曜日のゴールデンタイムに進出してきてもいました。
 
それと似たような番組で「じっくり聞いタロウ」という暴露系の番組があってこれも参考になるので見ていたのですが、この前 気学・方位学的にも面白い事例があったので、講座で閑話休題的に話すのには良いかも、と思い少し触れたことがありました。
 
中山功太という芸人はご存知でしょうか・・・?
 
私は知らなかったのですが、この前「じっくり聞いタロウ」には転落芸人SPということで出演していまして、2009年の『R-1ぐらんぷり2009』では優勝するくらい実力はあったのですが、住まいが大阪だったので東京の仕事は断らざるを得なかったところが、2010年にいよいよ満を持して東京に進出したのですがなぜかその後まったく売れず、それどころか考えられないくらいの転落の一途をたどったという事で、今回の転落芸人の回に出演したのでした。
 
 
私はこれを見た時点で直感的に「これはもしかして大凶方位に引っ越してこうなったのではないか?」と感じました。それで興味を持って大阪から東京への引っ越しを調べてみたところ、案の定、でした。。。
 
この方は実家が超お金持ちで、家は27LDKKK+トイレ4つ+お風呂2つで自分用のメディアルーム、サウナなどを持っており、車はベンツなど4台所有というお金持ちだったということで、おそらく住所はその実家のあった「 大阪府大阪市住之江区」だろうということでそこを起点として東京方面の方位を調べてみました。
 
ここで方位を見る際には流派によっていくつかの説があり、今回はその検証にも役に立ちました。
 
方位学の流派として特に考えが違う大きな争点としては
 
① メルカトル図法か球面三角法か?
② 真北派か磁北派か? つまり偏角を考慮するかしないか?
 
ということがあります。この中山功太氏の件を調べたら、②の件について検証することが出来ました。
 
①のメルカトル図法か球面三角法か?という点については海外ですとはっきりと違うので検証できるのですが、正直国内の大阪から東京へという国内の中距離くらいですとあまり大きな違いはないのでここでは差がなくて検証は出来なかったのですがもう一つの点、②の真北派か磁北派か? つまり偏角を考慮するかしないか? という点についてははっきりと検証出来ました。
 
結論から言えば、真北派が正しいということになります。
 
それを確認するために図を2つ載せますと、例えば大阪の住之江区から見て東京は
 
・偏角を考慮しない真北派だと東北に入り、
 

・偏角を考慮する磁北派だと東に入る

 

ということになります。

 
最初私は詳しく調べず、大阪から東京は東だと思って2010年の年盤は東の方位を見ていました。
 
そうしますと東には、丁酉 六白金星が巡っていて一見仕事運は盛況なのではないか?これはおかしいなぁとまず感じました。さらに詳しくその象意を言えば、
 
正しい心や道を守り続けた時は活躍して大きく利が得られるけれども、動機が不純であれば災いがあるのでみだりに動いたり無茶をするなという教えも秘められている方位なのですが、ですがこの方位に引っ越しをしたからと言ってもまさかそれほど天から地へと一気に転落するほど悪い方位というわけではありません。
 
あれっ?おかしいなぁと思いながらさらに見ていき、一応念のために大阪の実家の住所も住之江区というところまで調べて、そこから「あちこち方位」でメルカトル図法、偏角は考慮しない真北派の観方で調べたら、横浜辺りまでは東に入りますが実は東京は東北となっていました。
 
そうしてもう一度2010年の年盤を見てみたら、東北には癸巳 二黒土星が暗剣殺の太歳で廻っていました・・・。
 
「これか!」と私も思い、それでこの中山功太氏のその後の転落人生と言いますか、調子を大きく崩した理由も見えてきました。
 
ちなみに暗剣殺とは気学の凶方位の中でも最も凶意の強い星の一つで、私はワースト2か1くらいだと見ています。要はトップ2番目以内にものすごく悪い星ということです。
 
それははっきりと分かる形で外からトラブルがやってきて、あたかも暗闇から剣で切り付けられるようなマイナスの働きが出てくるのですが、そこにさらに太歳という星が入りますと良くも悪くも巡っている星の効果を倍増からそれ以上に強めてしまいますので、この場合の凶方位での太歳の場合はそれこそものすごく大きな凶意が働くことになり、さらにこれが引っ越しという人生の骨組みを決めることで、しかも大阪から東京へ行った場合にはとてつもなく大きな凶作用が働くことになります。
 
約400キロ以上離れたところに引っ越しするというのはかなり大きなエネルギーが働くので、吉方位で行ったならばまだしも暗剣殺の太歳で引っ越したのであれば、むしろ悪いことが起きない方が不思議とさえ言えます。きっとやることなすこと、不思議なくらいにうまく行かなかったのではないか、と思います。
 
ピン芸人の出る大会で優勝したくらいですので才能もあった人でしょうに、たまたま大凶方位に引っ越したばかりに・・・、ということでこういう風になったというのは本当にお気の毒としか言いようがありません。 
 
特にこの「基礎編」の講座の中で一番最初にお伝えしていたこととして、「九星気学は凶方位に関しては当たる。なぜなら悪い象意の星は確かに九星だけ見れば分かる。しかし九星気学だけでは吉方位は分からない。その中身の干支を見て、十干・十二支・九星の各次元の気で自分個人の精密に見た命式の調律ポイントとピッタリ合致しないと吉方位効果は出てこないから。」
 
 
「既存の九星気学で、方位のことを知らずに凶方位に行ってしまった人が後からそれを見て、確かに五黄殺・暗剣殺・破れに当たっていた時にはその通りに悪いことがでてくる。しかしだからと言って九星の生まれた年だけの相生・相剋の関係で観た吉方位では本当に良いことが起きる確率は10~20%程度。もし吉方位効果が出て来たとすれば、それは自分にとっても元からラッキーな時期だったので偶然中身の干支が自分の命式の用神や喜神、いわゆる運命を最も良い形で調律してくれる気と引き寄せの法則で引き合い合致していたから。」
 
という風にお伝えしていました。
 
なので既存の九星気学は、半分は当たっていたけれども半分は当たっていなかった。それを易経から遡ってもう一度気学・方位学の分野を再構築(リビルド)から再誕(リボーン)へと導くこと、これが私の使命と考えています。
 
古くから伝わってきた気学・方位学に関しての叡智を現代風の分かりやすく最先端の形によみがえらせることが今後も含めて私自身が志していくことに他ならない、ということもお伝えしながら今回の件も説明していました。
 
このように芸能人や著名人の動きを分析すると参考になることも大いにありますので、しかし私の場合、たとえ著名人であっても人様の命式を分析することは元々何となくためらわれるのですが、ただこういった自分の失敗をテレビで自らが説明してそれを糧として他の人が失敗しないようにしてほしいという想いでカミングアウトされているのであれば、これを占い鑑定の題材として皆さまと共有して吉方位を出すための材料や、凶方位の轍を踏まないといった形で使わせて頂くこともありました。
 
ですのでこれまでも本の中やホームページ、ブログの中でも再三言ってきてはいることなのですが、吉方位旅行や引っ越しの際は、真北か磁北かという件に関しては必ず「真北の見方」、つまり「偏角は考慮しない」という方法で見てください。
 
磁北で見る、つまり偏角を考慮するというのは、吉方位旅行や引っ越しを見る際には完全に間違いですので、そのように見ると方位の見方自体を間違ってしまって吉方位効果が出なかったり、吉方位のつもりで行ったところが凶方位にもなってしまいます。
 
ただし「家相・風水」に関してはこの限りではなく、磁北として見ます。なぜなら大地に根差して立っているものは地磁気の影響を受けるからです。吉方位旅行や引っ越しと、家相・風水は混同してはなりません。磁北派は大体家相・風水もやっている人が多いのですが、だからと言って混同してはいけなくて、それぞれ別途に分けて考えなければならないのです。(これ以上深いところはブログだとキリがなくなりますので、講座で話すべき内容となります。)
 
それと逆の視点で見れば、東京から見て大阪の北部は西、南部は西南のエリアに入りますので、例えば旅行や出張で東京から大阪に行く際には泊まる場所によって方位が西や西南という風に変わってきますので、吉方位に行くつもりで大阪に行く時には重々お気を付けください。
 
つまりそのような形で中山功太氏の引っ越しは、大阪から東京へは東北の暗剣殺の太歳で行ったので、その後の展開が恐ろしいことになった、ということでした。
 
あとはこの方位の見方というのは、「年盤」や「月盤」だけではなく、その日単位の「日盤」でも行先の方位に廻る気を観ることによってその日どんなことが起きて来るかも分かる、ということもお伝えしました。
 
これは自分自身の全く卑近な問題ではあるのですが、ちょうど2日目の講座の時に、私の住まいから講座の会場のある水道橋は東南だったのですが、その日は東南には三碧木星の暗剣殺が掛かっており、まさにそういった現象も出て来ました。(^^;)
 
例えばその日は講座会場そばの東京ドームでジャニーズの運動会があったのですが、駅から会場まではファンであろう女の子たちがそれこそものすごい人数でたむろしていてなかなかこちらも講座会場まで移動しにくかったり(三碧には芸能や音楽の象意もあります)、なぜか外の道路では音がうるさい救急車や宣伝カーのような車がかなり多く通ってうるさかったり(三碧は音、とかうるさいという象意もあり)、講義をしている部屋の隣の部屋では扉をバタンバタンしめる音がうるさかったり、若い男子学生がたくさん来ているセミナーが開かれていたり(三碧には若い男性という象意もある)、これらの象意がどちらかというと凶作用として、東南に三碧が廻座した暗剣殺の象意がまさに日盤レベルで小さく出てきたりもしていました。しかしこれもその場で受講者の方々と共有できたから、トータルでは美味しかったとも言えるのですが。まさに災い転じて福となす、でした。(^O^;)
 
あとは開始前にちょっとしたトラブルのようなこともあり、まさに大きなことから小さく身近なことまで含めて我々の身の周りには方位のエネルギーは常に働いており、この八卦を簡潔に方位に当てはめて観る気学というのは「真理は簡明にして身近にあり」という例え通りに、大きなことから小さなことまで応用範囲は果てしなく幅広いなぁ、と気学をお伝えしている私自身がこの日は深くそのことについて、感じ入る日ともなりました。
 
さらには最近、十干十二支気学による日盤吉方位採りも、状況が許す時には多くやるようにもなってきていました。
 
私は本来、ご利益主義的な時盤や日盤主体のはっきりとした象意が出やすいけれどもトータルでは大きく人生を変えるほどではないという小さなサイクルでの吉方位採りはやってきていなかったのですが、しかしこの基礎編やいずれやる中級編で、どういった時にどういった現象が出て来やすいか?を自分の身をもって検証する材料を多く集めるためにも、このところ特に日盤吉方位採りを自らのテーマとして日々の動きに取り入れていました。
 
そのおかげさまでかもしれませんし、あるいは2月と3月に西北に行ったこともあってか、通常であれば3月が忙しさのピークで、4月は3月よりも忙しいということは今まであり得なかったのですが今年に限ってはその様になっていましたので、またこれも一つの事例としつつ、さらにこの吉方位効果を強める採り方をしながら検証もしていきたいと思います。
 
いくら検証のためとはいえやむを得ない時以外はあえて凶方位は採らず、ただしそういった大事な講座の日のたまたま暗剣殺が巡っていたりしたときには、例えば早めに家を出るなどの対策を取れば日盤レベルの物事は大体乗り越えられるものです。
 
先日もテニス仲間と打ち合わせて、ちょっと離れたテニスコートに行く際に、行き先に五黄殺が巡っていたので五黄殺には混乱とか遅れる、という象意もあるのでかなり早めに出たら、電車で人身事故があってかなり長い間止まっているということがありましたが、ちょうど私が目的地の駅に着いた時にその知らせが電車内で流れてこちらは事なきを得ましたが、このあとにテニスに向かった人たちはかなり長い間足止めを食らって大変だった、ということもありました。
 
そのように日盤レベルでしたら自分の備えや考え方でいかようにでも乗り越えられますので、しかし月盤=30日分のエネルギー、や年盤=365日分のエネルギーというものは、いったん動き始めたらなかなか個人の力で覆すのは難しいものがありますのでそこは注意を払いつつ、日々目の前のことはあまり気にせず、よほど五黄殺や暗剣殺や破れ、または日破と暗剣殺が重なるなどのことが無い限りはあまり方位に振り回されず過ごして頂きたい、といういつも言っていることも改めて講座の際にはお伝えしていました。
 
こういったよもやま話的なことについてもそこそここだわってお伝えしていますので、本題の部分についてはさらに全力投球で進めていました。
 
そして今回は講座の中のよもやま話的なことについてこのブログでは触れてきましたが、ここで書いた私の方位に関しての見解と同じ結論を、しかしもっと学術的に理論立てて書いているのが、私の四柱推命の師である浅野太志先生です。
 
私はどちらかというといかに面白く楽しく喜んでいただくかという観点から書くのが好きなのでたまに多少脱線することもあるのですが、浅野先生はまさに占い学の博士のような方で、まだ年はお若くて実は私と同い年でもあるのですが圧倒的な知識と経験をお持ちの方で、生年月日から星を調べてみますとあの芥川龍之介と同じくらいの知能指数ということも示されているくらい天才的頭脳を持たれていますので、そのホームページの中には浅野先生の活用されている洋の東西の占術に関して幅広い見識に基づいた結論が述べられています。
 
その中で方位学というカテゴリのページもあり、
 
現在流派によって見解が分かれている先ほど述べてきたメルカトル図法か球面三角法か、真北で見るか磁北で見るか、といった点についても私の現在の考えと同じことが述べられていて、方位は真北にて、メルカトル図法にて観る、という結論がより詳しい知識と説得力のある理論で書かれていますから、気学・方位学に興味のある方は是非一度ご覧いただきたいと思います。
 
 
・・・というように今回は、講座の中でも多少気楽な話題について述べていたところを切り取ってこのブログでお伝えいたしました。
 
まだこの「基礎編」は道半ばで全5回の修了する5月末まで続き、次の講座は6月からの「初級編」となるのですがもうこちらも受け付けは開始していました。
 
常にこのような形で全力で、たまには時事問題やあとは今回のブログでは取り上げませんでしたが、最近結婚したり離婚したりした芸能人についての星廻りを見た見解などにも触れて検証しながら理論的なことを説明していますので、まさに講座はその時その時の生き物のようなものだなぁと改めて思いながら、この4月からの時期を過ごしていました。
 
今回は4月の30日が第3回目の講座に当たるため今月号のブログは先にアップしましたが、また吉方位旅行にも行ったりしましたら感じたことなどを月末を待たずにアップしたいと考えています。
 
皆さまももうすぐゴールデンウィークが始まり爽やかな季節に入りますので、この春の期間を楽しみながら過ごして参りましょう! (⌒▽⌒)
 
今回は田中角栄の母からヒントを得て、感動動画を掲載いたします。私はこれを見た後、さっそくマルコメの味噌汁が飲みたくなり買ってしまいました。。。(≧∇≦)
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