次は二人の夫婦としての誕生日、入籍日を調べることによって夫婦の家庭運の傾向を見ていったのですが、実はこれがかなりよくて、夫婦としての絆が深く結ばれる、という日に入籍日が設定されていました。
なのでお二人の心の相性自体は決して良いものではないのですが、いったん結ばれたらなかなか離れられなくなる絆のような役割を入籍日が果たしていたことにもよって、やはりお二人の縁は深いものがあるのだな、ということが見えてきました。
ただしそうして見てくると、最初にお問い合わせのあった、「結婚してから悲しいことが多く起こるようになった」ということの原因が見えてこないので、次の段階として新居へ入居した時の引越し前と引越し後の方位を見て行きました。
大体今までの実際の鑑定の中で、これはニュアンスとして分かってきたのですが、人は持って生まれた先天運はありますが、それをいい方に変えることができたりあるいは悪い方にも動かすことができる、いわゆる後天運を変えることができるのは唯一、気学・方位学だけで、だからこそ数ある占い鑑定の中でも開運力に関しては気学・方位学が一番効果も大きい、と言われている所以(ゆえん)なのです。
ということでお二人が新居に引越しをした方位を見て行きましたら、はっきりとした傾向が見えてきました。
ご主人が吉方位だったのに比べて、その方の引越した時の方位はというと、気学でも最も気をつけなければいけないと言われている二大凶殺方位のうちの一つ、五黄殺での引越しでした・・・。この時期にこの方位に引越して、どのような作用が出てくるかといいますと、この時は年盤で五黄殺、月盤では本命的殺の月建(より凶意がつよい)の時の東南への移動。夫婦間、対人関係運で特に災いが起きてくるという大凶方位。また五黄の凶殺を犯しているため、内臓系で徐々にガンになる可能性もあり。本命的殺なので精神面でも低調になり落ち込むこともある。ただし他の面で凶意が出てくれば肉体面で出てくるのは大分まぬがれる、という意味合いがありました。
私から言わせれば、これで良くいままで病気にならなかったな、という印象を持ったくらいの凶方位での引越しでした。
「いろいろと大変なことがおありだったでしょう。」
と私が言いましたら、
「○○年の○○月にどんなことがあったか分かりますか?」
と言われたのでその方の本命星から同会・被同会法で見ていったら、今度は震宮に二大凶殺のもう一つ、暗剣殺がかかった時にその方の本命星が同会していたので、
「何か突発的に激しい災いやトラブルが起こりませんでしたか?」
といいましたら、
「はい(驚!)、夫婦で車に乗っている時にやくざに後ろから車で追突されて財布も取られて、でも何もいうことができず泣き寝入りをして、体も首がむち打ち症で具合が悪くなったのにお金も一銭も取れずに車の修理費も自分たちで払い、ものすごく大変で悔しい思いをした時でした。」
と言われました。
ただし被同会で見ていくと、坎宮には吉神と八白土星が入っていたので、
「でもその後、悩みの中から救いの意味での何か良い変化が起こりませんでしたか?」
と言ったらまた驚いて、
「はい、その後取られた財布が、お金は抜かれていたのですがその他のカード類は全く全く手付かずのまま戻ってきました。」
とビックリしたようにおっしゃっておられました。
そういった意味でいろいろ大変な思いはされてきたのですが、これらを総括して言いますと、一連の不運な出来事というのは引き金として凶方位への引越しが大きく影響していて、普通だったら体に凶作用が出てきているところだったのですが精神的な悩みと災難やトラブルを二人一緒に生活の中で味わうことによって、辛い悪因縁を二人で半分ずつ背負って解消しているという夫婦の姿が見えてきました。